2014年度から2期4年間にわたり会長職を担当してきましたので,今回の改選を機に引退するつもりでおりましたところ,6月の総会にて続投せよとの議決となりました.本人にとっては当初困惑の気持ちもございましたが,再び選ばれたからにはこの学会をさらに良くしていけるよう邁進していく覚悟でおります.
 世の通説として,担当が長期に及ぶと体制の硬直化や活動のマンネリ化など様々な弊害が生じる傾向があるとされますので,そうならないようこれまでの4年間の経験も踏まえながら,そして常に皆さま方の新たなご意見をいただきながら,学会の活性化やニーズに応じた変革をしていく所存です.
 どうか,よろしくお願い申し上げます.

 この4年の間に取り組んだ主な課題のひとつとして,国際学術誌Journal of Human Ergology定期刊行の安定化がありました.これについては編集委員長をはじめ関係の方々の努力により,発行の遅れはほぼ解消し,投稿数も順調に推移するようになりました.また,学会の実務を担当するメンバーとして若手研究者や熱心な会員の登用を積極的に継続しており,学会の将来に向けた体制づくりも引き続き進めてまいります.
 その一方で,前期の活動計画に掲げていた新たな企画の立案やタイムリーな情報発信はまだ必ずしも十分ではないことから,この点を今期の重点課題に据え,取り組んでまいります.

 “人が現実に生きるあり様を洞察し,より広い視点から人の理解を試みる”ことを理念に研究者有志が集い,人類働態学研究会を発足させたのが1970年(その後,1986年に人類働態学会に移行),それからほぼ半世紀が経ちました.
 この間に産業,技術,労働形態,ライフスタイルなどは大きく変化しています.そして,その変化に伴う生活上の様々な問題や課題も新たに生じています.しかし,それらが複雑化し多様化する現在そして未来ほど,その解決のためには上述した理念が重要であることを改めて痛感いたします.一筋縄では捉えきれない“人”という存在を理解するためには,あらゆる研究手法が必要になりますが,“木を見て森を見ず”的な状況に陥らないように人を理解しようとする働態学的な研究姿勢も常に忘れてはなりません.そういう意味では,この学会が現在そして未来において,より重要な使命を担えると考えています.
 こうした学会の identity を社会に発信しつつ,心身の健康,労働・生活環境等の改善や新たな提案につなげていければ,そして皆さま方の各分野における研究や勉学あるいは仕事のレベルアップに役立つ活動を続けていければと願っております.

 どうか,これからの人類働態学会をよろしくお願い申し上げます.

            

2018年9月吉日  第25期人類働態学会 会長
                       
 岡田 明
(大阪市立大学大学院 教授)






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