ご案内の補足 と 新情報

   
I.第35回大会について  
一般発表  
 一般発表は「時間」に関係なくても歓迎です。
 全体テーマは「時間」ですが、これと直接関係のないものももちろん歓迎ですので、奮ってご参加ください。演題名だけでもお知らせ下されば、抄録は多少遅くなって結構です。
特別講演について  
 特別講演は、東京工業大学 本川達雄教授にお願いできることになりました。ご存知、「ゾウの時間ネズミの時間」(中公新書)の著者です。1992年に出版されたこの本は、1994年には34版、今は48版にもなっています。この本の222ページには、次のような指摘があります。
“物理的時間にきつく縛られた都会人の時間が、はたしてヒト本来の時間なのかと、疑問に感じてしまう。(中略)都会人のやっていることは、はたしてヒト本来のサイズに見合ったものだろうか? 体のサイズは昔とそう変わらないのに、思考のサイズばかり急激に大きくなっていく、それが今の都会人ではないだろうか。体をおきざりにして、頭だけどんどん先に進んでしまったことが、現在の人類の不幸の最大の原因だと私は思っている。”
 これらの指摘は、人類働態学会が設立から間もない頃に、アーバニゼーションの問題を取り上げたり、「等身大の科学を!」といった議論をしたりするなかでもでてきていた主張と相通じるものがあると思います。お忙しいにもかかわらず、快くお引き受けいただいて、大会実行委員会として本当に感謝をしているところです。
 大会第二日目の7月9日の午後に予定をしています。どうぞお楽しみに。
 なおこの特別講演は、一般の方にも公開する準備を進めているところです。
懇親会について  
本大会の懇親会メニューを紹介します。こだわりのメニューです。どうこだわっているかと言いますと、「長野らしいもの」を集めてみた、ということです。
     
おやき   これは信州人でなければ、食べたことがないでしょうし、想像もつかないかもしれません。昔、米がとれない信州の山あいの地域では小麦粉を使った料理が盛んに食べられました。これらは「コナモノ」とよばれてきました。その一つが「おやき」です。
今では、中の具もいろいろとアレンジされ、雪菜・ノビロなどの山野草が使われているものがありますが、当日は中条村でとれた旬の野菜の具で食べていただきます
     
朝採り野菜   中条村から届けられる野菜は、スーパーの野菜とは一味も二味も違います。
それ以上に見た目も違います。カーブをえがく緑のとげとげきゅうり、白い地割れ模様の入った真っ赤なトマト。おいしいですよ。当日は丸ごとかぶりついてください。1995年の夏季研修会に参加された方には、きっと懐かしい味でしょう。
     
塩丸イカ   日本海沿岸の糸魚川から北アルプスに沿って松本・塩尻方面に来る「塩の道」を通って、塩漬けのイカもたくさん信州に入ってきていました。その塩イカときゅうりを和えて、ハレの日の料理に供したのが塩丸イカです。これも信州、特に伊那谷方面の味です。
     
その他   鯉こく、馬刺し、ハチノコ(蜂の子)、高原のとうもろこし、波田町のすいか、小布施のアイスクリーム、戸隠の蕎麦などがお料理として出ます。
     
地酒   そして、これらのお料理と一緒に並ぶのが、信州の地酒です。1998年に高崎経済大学で開催された人間工学会関東支部会でも好評だったお酒とその他にもおいしい地酒を集めました。お口に合うか試してみてください。季節がら、生ビールも用意しました。もちろん地酒とビールしかないわけではありません。
     
もう一つの
特別メニュー
  それは、信州真田陣太鼓です。15名の方が甲冑に身を固めて勇壮な真田幸村の戦いを再現します。全国には和太鼓の演奏団体は、登録されているものだけでも約1000団体あるそうですが、甲冑を着けて演奏するのはこの団体だけとのことです。しかも夏でも! 団員はみなさん、学業や仕事を持っている方々ですが全国で演奏活動をしています。私たちに聞かせて下さったあと、そのまま徹夜で次の演奏地の秋田に向かうことになっています。もちろん大きな太鼓とともに。でも演奏の後、懇親会に参加して下さるので、関心のある方は個々にお話もできることでしょう。前日の夏季研修会で、関口仁さんのシンセサイザーと和太鼓の共演をして下さる三浦一浩さんは、ここの有力メンバーです。
     
(大会実行委員会としては、近隣対策をどうしようかと悩んでいます。何か良いお知恵はありませんか?)
     
ジョッキやグラスを片手に、おしゃべりや太鼓演奏で、懇親会をお楽しみください。
II.夏季研修会について  
大会の前日が夏季研修会です。
第一会場となる戸隠森林公園に下見に行ってきました。4月13日のことです。ところが今年は例年よりも雪が多くて、入り口に辿りつけずに帰ってきました。でも今はキビタキ、クロツグミ、アオジをはじめとするたくさんの小鳥たちが新緑のなかで子育てに勤しんでいることでしょう。時間を大切にしながら、縄張りを宣言しながら。
 皆さんにおいで戴く頃は、彼ら彼女らも少しは時間ができていることでしょう。
 第二会場で、和太鼓を演奏してくださる関口仁さんと三浦一浩さんが研究室で打ち合わせをして下さいました。5月9日のことです。関口さんはプロの演奏家でシンセサイザーの奏者であり、ヒーリングの音楽の作曲家です。6月末には、アメリカの東海岸とデンバーに演奏旅行におでかけになるようです。三浦さんは、真田陣太鼓の超熱心なメンバーで、サラリーマンとしてのお仕事よりも太鼓の方を「ずっと大事にしている」と自他共に認められている方です。当日、第一セッションは、関口さんの和太鼓のソロ演奏、第二セッションは、関口さんのシンセサイザーと三浦さんの和太鼓の共演によるミニコンサートです。第三セッションは、お二人を囲んで太鼓談義にしましょう。あまり大きな音ではないのに遠くまで伝わる太鼓もあれば、天に届くように音が上に上る太鼓もあるそうです。太鼓の音は、胎児の頃に聞いて安心を得ていた母親の心臓の音だという話もあるようです。皆さんの話の展開によっては、太鼓演奏?の体験をさせて戴けるかもしれませんよ。このセッションは流れ解散となるでしょう。
 翌朝は運良く窓から朝陽に焼ける戸隠山が見えるといいですね。早起きの方には。
こちらにも大勢の方の参加をお待ちしています。

 

 
7月7日(金)の夏季研修会、8日(土)、9日(日)の第35回大会にどうぞ信州にお出かけください。
大会実行委員一同心からお待ちしております。

2000年の七夕を信州の高原で!