シンポジウムのご案内
1.シンポジウム1: 「人類働態学の研究方法論について」
6月30日(土)13:00-15:00

司会・シンポジスト:山岡俊樹(和歌山大学)
シンポジスト:足立 啓、濱田学昭、本多友常(和歌山大学)

<概要>
今回は人間工学・工業デザイン系(山岡)と建築・都市計画系(足立,濱田,本多)のスタンスから人類働態学の手法についてディスカッションする予定である.
実例を挙げながら,相互、その他の研究領域で使われている手法などを紹介しつつ,人類働態学における手法はどうあるべきか,議論を深めてゆきたい

2.シンポジウム2:第2回若手研究者による人類働態学論 元気になるぞ働態学:JHE への投稿のすすめ

7月1日(日)9:30-11:30

司会:久宗周二((財)海上労働科学研究所)
シンポジスト:田中秀幸(東京農工大),河原雅典(大妻女子大),松田文子(聖和看護専門学校)

<テーマ>
どうすれば人類働態学会が活性化するか

<概要>
現在の人類働態学会の問題点を取り上げ,今後働態学会が進むべき方向性を討論する.今回特に焦点を当てるのは,JHE への投稿数が少ないのはなぜかという問題についてである.
若手が研究成果を上げるために自らが互いのノウハウを出し合い,知識を吸収し,最終的にはJHE への論文投稿を推進するための"具体策"について討論する.



3.シンポジウム3:「長谷部言人先生と働態学Part 2」
7月1日(日)13:30-16:00

司会 岡田守彦(筑波大),松 村秋芳(防衛医大)
講演 松村秋芳(防衛医大),佐 倉朔(札幌学院大),佐藤陽彦(九州芸工大),小木和孝(労働科学研究所)

 私たちは、一昨年12 月の本学会東日本地方会(千葉工業大学)で「働態学」という語の生みの親である長谷部言人先生の没後30 周年を機に「長谷部言人先生と働態学」と題するシンポジ
ウムを開催した。今回のシンポジウムは、その続編である。
 「働態学」は、1970 年の人類働態学研究会の設立を経て、研究会から学会へと成長するなかで、これまでの30 余年間に人類学、人間工学、労働科学、リハビリテーション、心身障害学、家政学、体育学などの分野にいる研究者が共通のフィールドを見出し、模索を繰り返しながら発展を遂げてきた。しかし、この過程で今日までの間に「働態学」という語のルーツを見直す機会は意外と少なかった。前回のシンポジウムは、長谷部先生の思想、業績、人柄を通して「働態学」を検証しようという趣旨で、講演者に香原志勢、堀野定雄、菊池安行の諸先生方をお迎えして開催された。
 今回は、長谷部先生がどのような背景の下に「働態学」という概念に到達したのか、初期の概念がのちの「働態学」の発展にどのように寄与してきたかなど、前回の内容を踏まえた上でさらに検証を押し進めたい。長谷部先生を通して原点から「働態学」を考察することは、これからの人類働態学の発展の方向を見据えるためにも重要と思われる。前回に引き続き、「働態学」に関連した実りある議論が積み重ねられることを期待する。


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